【朝食】

ひょんなことからネイティブの英語教師の所に
一泊したことがある。
確か彼女を上高地に案内し、その帰りにのんびり
dinner(マックだけど)していたら終電を逃して
―とかなんとかそんな経緯だったかと思う。
その晩は遅かったし、疲れてたし
(クロカン選手だった彼女と一緒のトレッキングは
かなりの体力を要した―)で、すぐに寝てしまい、
翌朝、彼女が料理する音で目が覚めた。
そこで出てきた目玉焼きにびっくり。
どちらも裏側、つまり両面焼いてある。
日本の目玉焼きをひっくり返して、
さらにもう一度焼いてあるのだ。
an egg over と言うらしい(日本のような片面焼きは
sunny-side up eggという)。
あれはいただけなかった。
今朝は出てきたのはちゃんと片面焼き。
ちゃんと目玉焼き。
トロリとした黄身はなんとも言えず偉大だ。
もう一品は"さつま揚げとインゲンの金平"
【夕食】

朝だけでは an egg over
―つまり目玉両面焼き―
の恐ろしさを語り尽くせていない気がするから、
改めてその恐ろしさを考えてみたいと思う。
簡単かつ質素な卵料理には、目玉焼きの他に
"ゆで卵"と"炒り卵"がある。
ゆで卵のボソボソした黄身を嫌う者が多いが、
ツルンとした白身の透き通った味わいは好まれる。
炒り卵の黄身と白身が溶けあって生まれる
ふわっとした食感は好きだが、
油っぽいものは食えない。
ゆで卵のモソモソした黄身に炒り卵の油っぽさ、
この素晴らしき卵の難点を併呑したのが
"目玉両面焼き"という料理なのである。
畏ろしさがおわかりいただけたろうか?
これが、「イギリスとアメリカは不味い」
と言われる実体の一端である。
今夕は"カレーライス"と"生野菜サラダ"
(生野菜は素晴らしい)